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苫小牧発電所で売電を開始 サニックスエナジー 8月から


 総合環境衛生業・株式会社サニックス(福岡市南博多区博多駅東二丁目、宗政伸一社長)の関連会社・株式会社サニックスエナジー(北海道苫小牧市、同社長)は、北海道電力株式会社(札幌市)と電力販売契約を八月一日付で結び、苫小牧発電所で発電した電力の販売を開始した。
 この発電所は同社としては第一号となるもので、昨年夏から試運転を続けてきた。産業廃棄物系のプラスチックを加工した燃料を利用。一日約七百トンのプラスチック燃料を使用して出力は七万四千キロワットとなる。発電に使用するプラスチック燃料は親会社である。株式会社サニックスから購入。サニックスでは、一日当たり百~三百トン処理可能なプラスチック資源開発工場を全国十六カ所に展開し、工場周辺地域の排出元から回収した廃プラスチックを破砕・圧縮、燃料化処理している。
 同社は、「今回の売電契約締結により、資源循環型社会の構築に一歩前進した」としており、苫小牧発電所の本格稼動が既存工場の稼働率向上に繋がるとみている。
 サニックスは一九七八年設立、資本金は百二十五億三千三百八十二万円、従業員数は四千百二十人。

2003.09.09 発行 週刊経済より