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苅田町の北九州工場を増設 神戸のトーカロ
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週刊経済2025年9月24日発行号
建設費は約32億円
溶射加工などのトーカロ㈱(神戸市中央区、小林和也社長)は、京都郡苅田町鳥越町の北九州工場敷地内に新たな工場棟を増設する。2026年11月末完成予定。建設費は約32億円。
同社は金属、非金属などを主な原料とする製品の表面に金属やセラミックなどの微粒子を吹きかけ、皮膜を生成する表面加工を手掛ける。工場敷地内の駐車場だった場所に新工場棟を増設し、福岡、九州エリアの半導体市場の拡大による表面加工の需要に対応するもの。場所は「北九州空港」西側の工業地帯一画で、「トヨタ自動車工場苅田工場」西側。北九州工場の敷地面積は3万6990㎡で、増設部分の建築面積は1984㎡。建物は鉄骨造り4階建てで、延べ床面積は6994㎡。2027年5月の操業開始を予定し、新工場の建設で生産能力は2倍を見込む。
同社では「九州エリアはTSMCなど半導体産業が集積するエリアとして注目しており、今後も拡大する市場と多様化するニーズに応える生産体制を整えたい」と話している。
同社は1951年7月設立。資本金は26億5800万円。従業員は1516人(2025年3月時点)。25年3月期売上高は542億3100万円。

