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自社開発のキャンプ用品がアジアデザイン賞を獲得 乗富鉄工所


週刊経済2024年2月20日発行号

「ASIA DESIGN PRIZE2024」

水門メーカーの㈱乗富鉄工所(柳川市三橋町、乗冨銀蔵社長)が自社開発したキャンプ用品が「ASIA DESIGN PRIZE2024」を受賞した。
同デザイン賞は、アジアを基盤に優れた社会的デザインを発掘するた2016年に開始したもので、アジア発の国際デザイン賞としてアジアで最も権威のあるデザイン賞に位置づけられている。受賞したのは自社開発の「アップダウングリル」と「メッシュパン」。アップダウングリルは、グリル調理とオーブン調理が同時にできるアウトドア向きの調理器具。使いやすい引き出し式のデザインや、保温性と火傷防止に優れた木枠、片付けのしやすさなど、アウトドア調理の利便性と安全性を高める点が高く評価された。メッシュパンは、麺類やご飯を直火で調理でき、木の香りで風味を高める革新性が評価されているステンレスメッシュのフライパン。余分な脂肪を排出するデザインで健康的な食事を促進し、掃除のしやすさと交換可能なメッシュが称賛され、アウトドアクッキング愛好家にとって実用的で持続可能という点が評価されている。
同社では「グッドデザイン賞、福岡デザインアワードに続いてこのような賞をいただけたことは大変光栄なこと。今回の受賞を機に、より一層これまでにない画期的なものづくりに努めていきたい」と話している。
同社は1948年創業、1969年設立。資本金3千万円。23年10月期売上高は過去最高の14億円。従業員は約60人。