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総工費60億円かけ生産と供給網を増強 オーレックホールディングス
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週刊経済2026年3月25日発行号
10年ぶり本社工場拡張
乗用草刈機、自走式草刈機開発製造を中核企業にもつ㈱オーレックホールディングス(八女郡、今村健二社長)は総工費約60億円かけ、本社工場拡張など草刈機の生産ライン増強と供給体制を構築している。本社工場と近畿、東北の全3カ所の拠点で同時に整備を進めており、今秋から随時稼働する。
業界では農業従事者の高齢化や労働人口減少に伴い、省力化や自動化に対応した自走式草刈機などの需要が高まっており、同社では生産能力を現行の2倍に引き上げるもの。敷地面積約6万6千㎡の本社工場の北側に、2階建て延べ床面積9577㎡の工場を新設。1、2階ともに組み立て工程を置き、移設した場所には塗装設備を追加する。
また、事務所隣接地には研究開発や試作を行う「R&D棟」を建設。1階建て床面積446㎡で、試作品管理倉庫も兼ね備え、近年、注力するラジコン機種の拡充など、次世代技術者を育成しスマート農業への対応を強化する。
彦根市と仙台市に物流拠点新設
近畿地方と東北地方では、供給網を整備して迅速な納入対応と販路を広げる。まず、滋賀県彦根市原町に物流倉庫を備えた営業・物流拠点となる「関西物流センター」を新設。場所は、名神高速道路の彦根ICそば。敷地面積8042㎡。延べ床面積2205㎡の倉庫棟を建設している。今年2月に着工し、完成は11月。来年1月稼働する。
さらに、仙台市宮城野区岩切3丁目には、「東北物流センター」を新設して、既存の仙台営業所を同所に移す。場所は仙台バイパス、仙台市岩切交差点北側。敷地面積4369㎡。2360㎡の倉庫棟を建設している。昨年11月に着工し、完成は今年10月、12月に稼働する。
また、「関西物流センター」と「東北物流センター」それぞれの拠点には、ブランド発信を担うショールームを兼ね備えた「オーレックグリーンラボ」(彦根367㎡/仙台381㎡)を併設し、顧客接点の強化を図る。今村社長は「関西と東北に物流施設を設けることで全国網羅することになる。これまで注文から納品までお客さまをお待たせすることが続いていた。迅速な対応を図りニーズに応えていく」と話している。
中核企業の㈱オーレック設立は1957年7月。資本金1千万円。売上高はグループ233億円(2024年12月期)。

