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経常利益は68・5%増の30億4900万円 イフジ産業


週刊経済2025年5月21日発行号

液卵販売数量が過去最高

液卵メーカー・イフジ産業㈱(糟屋郡粕屋町戸原2丁目、藤井宗徳社長)の2025年3月期連結決算は売上高が前期比4・3%増の255億5700万円、経常利益が同68・5%増の30億4900万円となった。

売上高は、液卵事業で液卵の販売数量が前期比11・8%増の6・5万トンと過去最高になったことや、昨年7月に子会社化したオーガニック食品の輸入、EC販売などを手掛けるHORIZON FARMS㈱の売り上げが寄与し、4期連続の増収で過去最高となった。利益面では、全般的に販売価格の改定をしたことや、子会社で業務用調味料メーカーの日本化工食品㈱で健康食品などの高付加価値商品向け販売が増加したこと、さらに経営効率化に向けて同社の本社機能を東京都中央区から千葉工場に統合したことに伴う地代家賃の減少などで大幅な増益となった。営業利益は同69・8%増の29億9800万円。純利益は同31・6%増の21億200万円だった。

同社では長期的な成長目標として2030年度に液卵事業の販売数量8万トン、シェア20%を達成するための供給体制やベースアップなどの人的資本への投資を強化。今期は設備投資の増加に伴い減価償却費が増加することから、売上高が8・7%増の277億7100万円、経常利益が12・1%減の26億7900万円、営業利益が10・3%減の26億8900万円、純利益が13・1%減の18億2700万円を見込んでいる。