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約82億円投じ古賀新工場などの総合施設を着工 ピエトロ
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週刊経済2025年5月7・14日発行号
工場完成は来年春、施設全体は27年春予定
食品製造・販売やレストランなど店舗事業を展開する㈱ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)は4月24日、総投資額約82億円を投じて古賀市青柳に新設する製造工場やブランド体験施設、レストランなどの総合施設「PIETRO FACTORY PARK(ピエトロファクトリーパーク)」を着工した。
同社では古賀市にある現第一工場が完成してから30年を超し、この間における商品事業の成長に伴い、生産量及び生産品目拡大への対応が大きな課題だった。2001年3月に古賀市と立地協定を締結し、25年秋の稼働を目指して新工場建設計画を進めていたが、さらなる生産性向上のための仕様変更やブランド体験・情報発信拠点としての機能付加のほか、建設コストの上昇などに伴い、当初予定より工程などを調整し、来年春に工場の完成、秋に製造開始、レストランや体験施設などを含めた施設全体のオープンを27年春に変更した。投資予定額も土地の取得費用を含めた当初の約60億円から、機械装置や敷地内併設の店舗棟、見学ルート・外構整備費含めて約82億円に上乗せした。
同施設は建物が鉄骨2階建てで、建物面積が約6210㎡、延べ床面積が8980㎡(工場棟+レストラン棟)。新工場では現在3工場に分散している生産の集約、工場間物流などのボトルネックの解消による生産性の大幅な向上に加え、一層安全・安心な商品を提供できる生産体制を実現するとともに、工場で働く従業員に快適な職場環境を提供していく。また、100%再生可能エネルギーで稼働し、水資源の有効活用など、地球環境に優しい工場を目指す。さらに生産機能にとどまらず、顧客や地域の人々が集い、同社とブランド価値を共創・発信していく拠点としても機能させるべく、愛称を「&PARK(アンドパーク)」に決定し、さまざまな取り組みを行っていく方針。