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約25億円かけた興和日東嬉野工場を稼働 地域みらいグループ


週刊経済2025年4月23日発行号

西九州最大規模のコンクリ製品生産体制に

㈱地域みらいグループ(福岡市中央区、脇山章太社長)傘下でコンクリート製品製造販売の興和日東㈱(佐賀県武雄市、同社長)が約25億円をかけて佐嘉県嬉野市塩田町久間乙に建設していた嬉野工場が3月に完成し、本社を移すとともに4月1日から稼働した。

嬉野工場は同グループの中核会社・㈱北洋建設(福岡市博多区、脇山章太社長)の創業100周年記念事業の一つとして建設したもの。場所は長崎自動車武雄北方ICから南へ車で20分ほどの久間工業団地内にある自動車部品製造のハヤテレ九州工場跡地で、敷地面積は約4万㎡。生コンクリートプラントや試験室も備えた全天候型の新工場には、最新鋭の機械を導入することで省力化を図り、屋内での製品管理・備蓄も可能となった。第1工場と第2工場合わせた生産能力は年間3・6万トンで、武雄、長崎、有田の既存3工場と合計で9・6万トンを製造できる西九州エリア最大規模の生産体制を整えた。

興和日東は1958年に創業し、2010年に同グループ傘下に。当時約20億円だった売上高は子会社を含め約50億円に成長。建設、不動産など46社で売上高約600億円の同グループ内で、北洋建設と並びグループを代表する企業となった。3月15日の竣工式・落成式で、同1日付で就任した脇山章太社長は、「コンクリ製品を通じて地域の防災・減災に貢献していくことが使命。さらに地域に貢献できるよう努めていきたい」とあいさつした。