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約1億1000万円投資し、太宰府市大佐野にカレー専門店1号店   エムジーエス   多店舗化構想し本社事務所も移転


 畜肉製品を主力とした食品の加工、卸売の株式会社エムジーエス(太宰府市大佐野、手島一敏社長)は約一億一千万円を投資し、太宰府市大字大佐野にカレー専門店の一号店を建設する。また多店舗化を構想し、本社事務所も同店二階に移転する。完成は十月の予定。
 同社は設立以来、関東から九州エリアでチャーシュー、スープ用の豚骨供給など畜肉製品の加工、卸売を主力としている。以前から、新規事業として飲食店事業を加えた二本柱での体制を構想していた。今回、飲食店事業第一弾として、カレー専門店をオープンすることを目的に新社屋を建設し、それに伴い二階に本社事務所を置く。
 六月中には一〇〇%出資子会社の、有限会社アンドスマイル(手島一敏社長)を登記し、飲食店事業第一弾としてカレー専門店「カレーManMa(マンマ)」の準備を進める。一号店の初年度売上高は一億二千万円を想定している。今後はそのFC展開やカレー店以外の店舗展開も構想しているという。
 新本社は福岡・筑紫野線沿い、大佐野交差点の西側。敷地面積が五百六十一平方メートル。建物は鉄骨造りの二階建てで、建築面積が二百二十三・九六平方メートル、延床面積が二百二十三・九六平方メートル。
 建物は外壁がシルバーのメタリック性で、屋根に黒色の瓦を使用する ため重い印象の外観になるが、カレー店の店内は窓ガラスを大きくとり、入り口部分に吹き抜けを設け、高さ数メートルの植物を植え込むなど開放的な空間にする。「重さと開放的なミスマッチなバランスを演出する」(花田真保子エムジーエスディレクター)と言う。
 カレー店は客席数がカウンター十席、テーブル三十席で、個人でも気 軽に利用できるように、カウンター部分には簾で仕切りを置き、個室仕様にする予定。六月四日時点で具体的なメニュー数は決まっていないが、アジアンカレー、インドカレー、欧風カレーなどのほか、手作りスイーツなども用意する。駐車場は十五台収容可能。営業時間は十一時~二十三時までで半径二キロメートルでのデリバリーも予定している。客単価は一千三百円を想定している。
 花田真保子株式会社エムジーエスディレクターは「二階に新鮮な食材を卸している本社事務所があるため、お客様にいつでも新鮮な素材を使用した、美味しいカレーを提供できる」と話している。
 同社は二〇〇二年七月設立。資本金一千万円。従業員数五人。〇四年十月に有限会社エムジーエスから株式会社エムジーエスに商号を変更。〇五年六月期の売上高見込みが前期比四三%増の十億円。
 手島社長は福岡市西区出身。一九五八年四月二十五日生まれの四十七歳。博多工業高校卒。趣味はゴルフ。

2005.6.14 発行 週刊経済より