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粕屋郡宇美町に業務用家具製造工場  アダル


既存を移転集約、2倍の規模に

業務用家具製造販売の㈱アダル(福岡市博多区金の隈3丁目、武野龍社長)が粕屋郡宇美町井野に建設していた新工場が完成し、5月11日稼働した。
福岡の工場は、糟屋郡宇美町早見工業団地内に物流機能を備えた「総合工場」(敷地面積約9800㎡、2階建て約6830㎡)と、大野城市仲畑1丁目に建装部とイス張替専門の「仲畑工場」(敷地面積約2050㎡、2階建て約2250㎡)の2拠点置いていたが、「新総合工場」として1カ所に移転集約し業務効率を図る。場所はJR香椎線「宇美駅」東側。敷地面積は約2万2650㎡、2階建て延べ床面積約1万1860㎡となり、既存工場の2カ所合わせても2倍の大きさになる。施設内で働く従業員は研修生含め123人で、1階に開発、製造、建装部から配送までの人員が入り、2階が保管倉庫となる。1階の生産ラインは最新機器を導入し、中でも、イタリアBIESSE(ビエッセ)社のCNC加工機械(コンピューター制御)は、製品の多軸加工から縁貼り仕上げまで完了できる今回の目玉の投資となり、生産効率は1・5倍に。製品によっては2~3倍を見込んでいるという。なお、既存工場は当分は商品保管倉庫となり将来的には売却を予定している。  さらに、屋外にはフットサルとバスケットコート施設を完備。同社がフットサルチームをもっていることから、福利厚生の一環として練習場に。また、全社員が利用できるようにバーベキューや社内レクリエーションなどの活用を予定している。

本社ショールームリニューアル

また、新工場稼働に合わせて、同日付けで6階建て本社ショールームをリニューアルオープンした。
東京、大阪の都市部を中心に取引先の見学、訪問機会が増えるため。2~4階にショールームを置いているが、2、3階の吹抜け部を全面改装。同社が展開する3ブランドを明確化するためシーンごとに商品を展示。床や壁の内装工事も施し、ホテルラウンジのようなイメージに仕上げ、デザインに関する付加価値を高めていく。5、6階の事務所は執務エリアを改装し内部体制を整えた。武野社長は「新型コロナの影響によりお披露目会を断念したが、段階的に個別対応などで見学会を実施していく」と話している。
同社は1953年創業、資本金1億8225万円。売上高は75億3600万円(19年3月期)。従業員数225人。

2020年5月26日発行