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米国1号店をビバリーヒルズ市に出店 梅の花 04年6月めどに


 湯葉・豆腐の創作料理店「梅の花」を展開している株式会社梅の花(久留米市天神町、梅野重俊社長)は二〇〇四年六月に、米国一号店となる和食レストランを、カリフォルニア州ビバリーヒルズ市に出店する。
 これは〇一年十月に設立した同社一〇〇%出資現地法人「UMENOHANA USA INC」(資本金三千七百二十万円)が出店準備を手がけていたもの。出店理由として所得水準、物価水準などの経済情勢が日本と似ていること。同社の主力食材の「豆腐」が健康食品として注目されてきていることや、伝統的な和食レストランが現地にないことをあげている。店名は未定だが、出店場所はカリフォルニア州ビバリーヒルズ市ノースキャノンドライブ四四五を予定している。店舗面積は七百四十六平方メートル、客席数は百四十六席。年間売上高は五億七百万円を見込んでいる。同社の上村執行役員経理部長は「国内で培ったノウハウを飛躍させ積極的かつ慎重に事業展開していく」と話している。

 12月6日西区に創作料理店を出店

 また同社は、創作料理店としては二号店目となる「オーリエUMENOHANA」を十二月六日に出店した。
 場所は、福岡市西区西の丘二丁目の既存店「チャイナ梅の花」に隣接。「産地直送のこだわり野菜を使用した和食や洋食にとらわれないヘ ルシーな創作料理を提供する」という。また自社のパン工房を併設しており、一般販売もする。主なターゲットは健康を意識している女性など。店舗面積は六百十一平方メートル、客席数は百二十席。客単価は三千八百円、年間売上高は三億円を見込んでいる。同社の営業本部藤原弘課長は「健康をコンセプトにした出店を試みた。店舗内からは博多湾を望むことができるなどリゾート気分を味わえるのでは」と話している。
 同社は一九七八年設立。資本金十六億七千八百七十万円。従業員四百六十二人。「梅の花」を五十三店舗。中華料理店「チャイナ梅の花」を八店舗、かに料理専門店の「かにしげ」を二店舗、アジア風料理店「オリエンタル有楽町」を一店舗、「オーリエ」を一店舗展開している。ま た、〇三年九月には資本金二百万バーツ(約六百万円)でタイ国に現地法人を置き、同社で取り扱う備品輸出事業と、現地でのスパ事業をはじめている。
 梅野重俊社長は八女市柳瀬出身で、一九五一年一月一日生まれの五十三歳。久留米市立久留米商業高校卒。趣味はゴルフ、釣り。

2003.12.24 発行 週刊経済より