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米ファンド・Lキャタルトンに全株式を譲渡 関家具
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週刊経済2025年10月15日発行号
BtoB領域など展開強化
家具商社の㈱関家具(大川市幡保、春田秀樹社長)は、9月末までに一般消費者向け業界に特化した世界最大級のプライベートエクイティ投資会社であるLキャタルトンに全株式を譲渡した。
グローバルにおける一般消費者向け業界への投資実績を通じて蓄積した深い知見とノウハウを持つLキャタルトンが親会社になることで、財務の安定や製品開発の継続、実店舗の拡充、EC拡大、BtoB領域における顧客基盤の拡大、物流機能のさらなる強化を図る。関家具の25年5月期決算は売り上げ、利益ともに過去最高を記録しており、業績好調な時期での前向きな株式譲渡。創業者の関文彦代表取締役会長は、名誉会長兼名誉創業者に就任し、春田社長は引き続き関家具、関家具カーゴ、関家具本店の3社の代表取締役社長を務める。春田社長は「グローバルのコンシューマー業界において豊富な投資実績を有するLキャタルトンを当社のパートナーとして迎えられることを、大変うれしく思う。第二創業ともいえる今回の協働でさらなる中長期的な成長と企業価値向上を実現していきたい」と話している。
同社は1982年11月設立。資本金は1億円。従業員数は542人(グループ全体、2024年6月時点)。全国の家具店やインテリアショップ、通販会社などへの一般家庭向け家具の卸販売をはじめ飲食店やハウスメーカー、工務店、オフィスへの家具インテリアの提供や空間設計、さらに関家具大川本店やCRASH GATE、アトリエ木馬の店舗も運営。

