NEWS
米スタートアップ支援のCICと連携 福岡県、福岡市
Tag:
週刊経済2025年4月30日発行号
ワンビルに支援拠点を開設
福岡県(服部誠太郎知事)と福岡市(高島宗一郎市長)は4月21日、米国ケンブリッジ発のイノベーション拠点「CIC Fukuoka」を運営するケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)と連携協定を締結した。
スタートアップ支援やグローバル展開の促進を目的としたもので、調印式には林田浩一西日本鉄道社長、服部知事、高島宗一郎市長、CIC創業者のティム・ロウCEO、梅澤高明CIC Japan会長が出席。スタートアップ支援やグローバル展開支援、イノベーション創出に向けて官民連携を強化する方針を示した。
福岡県は5月14日に「CIC Fukuoka」内に初のスタートアップ支援拠点「グローバルコネクト福岡」を開設予定で、資金調達、ビジネスマッチング、海外展開、先端技術、専門人材マッチングなどの担当職員を配置し、企業の成長を総合的に支援する。福岡市も、これまで「Fukuoka Growth Next」で展開していた「グローバル・ビジネス・サポート」の窓口をサテライトデスクとして設置し、海外展開支援を拡充する。
CIC創業者のティム・ロウCEOは「福岡は多様な産業と優れた研究機関があり、スタートアップが成長する土壌がある。CICのネットワークを生かし、世界に羽ばたく企業を支援したい」と話した。県と市は「CICとの連携を通じ、福岡をアジアのスタートアップ拠点に育てたい」としている。
「CIC Fukuoka」は福岡市中央区天神1丁目に24日に開業した「ワン・フクオカ・ビルディング」7階に開設。世界で10拠点目、アジアでは東京に次ぐ2拠点目となる。