築上郡上毛町垂水の社員寮を改修　富世ホールディングス

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週刊経済2025年9月17日発行号

一般向けに入居募集も

人材派遣業を主軸に、保育・企業主導型保育コンサルなどを展開する富世ホールディングス㈱（福岡市博多区博多駅東１丁目、綾部光希社長）は築上郡上毛町垂水の社員寮を全面改修している。２０２６年２月末完成予定。

新たなライフスタイルに対応した魅力的な住環境の提供、地域の定住促進にも貢献することを目指したもので、８５００万円を投じて外構から内装、設備までの全面工事を実施。改修後は社員寮としての機能を残しつつ、一般向けの賃貸物件としても販売する。場所は上毛町垂水の信号の南東側で、敷地面積は１２７９・７２㎡。建物は鉄筋コンクリート（ＲＣ）造り３階建てで延べ床面積は８８２・９８㎡。間取りは１ＬＤＫで２４部屋。１部屋当たりの専有面積は３６㎡。内装は、デザイナーズ物件ならではのコンクリート打ちっぱなしの壁が特徴で、流行に左右されない普遍的なデザインを追求したという。設備面では、もともとあった食堂、大浴場を客室スペースにするほか、無料Ｗｉ-Ｆｉを完備し、リモートワークにも対応可能な環境を整備。さらに最新のユニットバスなど水回り設備を一新することで、日々の快適性を大幅に高めた。月額賃料は４万円～４万２千円（１Ｆ～３Ｆ）。ターゲット層は、新卒・若手社会人の一人暮らしや、単身赴任者・転勤者など仕事とプライベートの両立を重視する層を想定している。

同社は「地域社会の抱える若い世代の定住促進と人手不足の解決に向けたモデルケースとして、不動産価値の最大化を果たしたいと考えている」と話している。

同社は２００１年６月設立。資本金１億１７１０万円（グループ合計）。従業員数９０７人（グループ連結・２５年３月）。売上高はで４２億１千万円（グループ連結・２５年３月期）。