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箱崎の2階建て倉庫取得し、文書保管庫開始  三井倉庫九州    総投資額は9億円


 倉庫業の三井倉庫九州株式会社(福岡市博多区博多駅前1丁目、堀場富志博社長)は、同市東区箱崎ふ頭1丁目の2階建て倉庫を取得し、6月1日に文書保管庫「福岡レコードセンター」をオープンする。現在、改装中で、取得費含む総投資額は9億円。
 これは、九州域内での機密書類保管業務の需要増に伴い、保有庫腹を拡大するとともに、最新鋭の各種設備を導入するもの。中央区那の津4丁目の「須崎倉庫」の一部に保管している書類1080トンも集約する。場所は箱崎ふ頭西交差点西側。同倉庫は、延べ床面積約7700平方mで、ICカードリーダーによる入退室管理、扉には赤外線警報装置と高解像度の監視カメラを設置しセキュリティ体制を完備。銀行、監査法人など機密情報を取り扱う企業を対象に、初年度売り上げ1億2000万円を見込んでいる。堀場社長は「九州での書類保管の需要は今後まだ伸びると思うので、地域に密着したサービスを提供していきたい」と話している。また同社の親会社である三井倉庫株式会社(東京都港区海岸3丁目、田村和夫社長)は、東京都町田のレコードセンターの新棟建設と大阪府茨木市へのレコードセンター建設を決定。「福岡レコードセンター」も含めた3件の投資額は100億円になる。
 同社は、2001年4月設立。資本金は10億円で、三井倉庫の100%出資。従業員数は70人。08年3月期売上高は40億4000万円。堀場社長は愛知県名古屋市出身。1949年8月8日生まれの58歳。横浜市立大学商学部卒。趣味は温泉旅行。