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立地件数は前期比3件減の85件で前年に続き低迷   10年九州工場立地動向    件数、面積とも過去最低


 2010年の九州の工場立地件数は前年に比べ3件少ない85件で、80件減少した前年に続き2年連続で低迷した。
 九州経済産業局によると、食料品などの堅調な立地で6件増加した宮崎県はじめ、熊本県が3件、大分県が1件、それぞれ増加したが、ほかの4県は減少した。特に佐賀県は3件減って立地がまったくなかった。合計の立地面積も76・8ヘクタールで、10ヘクタールを超える大型立地があった前年に比べ132・9ヘクタールの大幅減となった。立地件数、立地面積とも67年の調査開始以来、最低となった。立地件数は6年ぶりに減少した08年から3年連続で減少が続いている。
 業種別では、食料品が3件増の25件で最多。飲料・たばこ・飼料が4件増の9件、輸送用機械器具が1件増の6件の順で続いた。環境・リサイクル関連の立地は4件増の19件で堅調。自動車関連は3件増の9件、半導体関連は4件増の7件だった。
 また、用地取得費を含む設備投資総額(有効回答79社)は495億円で、前年に比べ1428億円の大幅減。百億円以上の大型設備投資は1件にとどまった。予定従業員数は2千人で、前年に比べ2398人の大幅減。前年は5百人以上の大型立地が3件あったが、今回、百人以上の立地は6件にとどまった。
 県別の立地件数は、福岡が27件(前年比3件減)でトップ。次いで宮崎19件(同6件増)、鹿児島が13件(同1件減)、熊本10件(同3件増)、大分9件(同1件増)、長崎7件(同6件減)、佐賀0件(同3件減)だった。