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私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択  九州産業大学    リハビリ機器の実用化目指す


 九州産業大学(福岡市東区松香台2丁目、山本盤男学長)は7月19日、同大学ヒューマン・ロボティクス研究センターの研究テーマ「せき損患者の機能回復支援を中核とする介護現場革新のための機器実用化」が文部科学省の「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択された。
 同センターは昨年12月、リハビリ・介護現場の支援ロボット開発を通じて、介護スタッフの負担軽減や医療費抑制施策に準じた現場プロセスの革新を目指す実用化研究の拠点として学内に開設。総合せき損センター(飯塚市)や北九州障害福祉センター(北九州市)らと共同でリハビリ・介護ロボット開発を行ってきた研究成果を発展させるともに、医療福祉、工学、芸術学、経営学の専門研究員が連携。総合的な研究開発を推進することで、医療福祉ロボットのプロダクトデザインや事業化モデルを構築する取り組みが評価の対象となった。
 採択後、2016年までの3年間、同事業に関する研究施設の増改築・改造工事や研究装置・設備、研究費の分野で補助を受け、2017年の実用ビジネスプランの確立を目指す。同大学では「ロボット技術を基盤にリハビリの質の向上とリハビリ業務の効率化を目指し、寝たきりゼロの社会づくりに貢献するとともに、ロボット産業界の発展に寄与していきたい」と話している。