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福証・Q=Boardに上場 九大発再生医療スタートアップ・サイフューズ


週刊経済2025年12月10日発行号

 九州大学発再生医療のスタートアップ企業・㈱サイフューズ(東京都港区三田3丁目、福岡オフィス=福岡市中央区天神1丁目、秋枝静香社長)は12月2日、福岡証券取引所・Q―Boardに上場した。

 2022年12月の東京証券取引所・グロース市場への新規上場に続く重複事業。2010年8月に設立した同社は、自社で開発した「バイオ3Dプリンタ」で製作した3D細胞製品を骨軟骨や神経、血管などの再生医療分野で実用化する製品開発や創薬などを手掛けている。九州地域での認知度向上やネットワークの充実などを目的にQ―Boardへの上場を果たした。福岡証券取引所で開かれた上場式では、12月1日付で就任した犬塚雅彦理事長が有価証券上場通知書と上場記念品の盾を贈呈の後、来賓で出席した服部誠太郎福岡県知事、秋枝社長、同社役員らが打鐘で上場を祝い、記念撮影に臨んだ。

 秋枝社長は「会社設立から15年。九大病院のラボからスタートし、福岡県や福岡地所の支援などを受けながらQ-Boardへの上場を果たすことができた。私たちの事業はどの事業にも関連しており、今回の上場を機に多くの地元企業との連携を深めていきたい」と述べた。