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福岡玉屋跡地の商業施設テナントの発表は来年以降に   東京都のアスクプランニングセンター   当初予定から遅れる


 不動産企画・設計などを手がける株式会社アスクプランニングセンター(東京都渋谷区、廣崎利洋社長)が来年末の開業を目指して福岡玉屋跡地に建設している商業施設のテナントについて、当初予定していた開業1年前の決定は難しい状況となっていることが分かった。
 同社では昨年12月に商業施設(仮称「タイムトンネルゲート」)の概要を発表、テナントについては開業の1年前をめどに決定したいとしていた。しかし当誌の取材に対し「テナントについてはまだ白紙の状況。どこかで発表はしたいと思っているが(テナント決定は)開業直前までかかるのではないか」としており、年内の発表は難しい状況となっている。
 ただ2005年末の開業時期やフロア構成(1~3階が衣料関係、4~7階まではアミューズメント、8~10階が美容・健康関係、11階が飲食店)については「現在のところ変更はない」としている。
 商業施設は敷地面積約4,500平方m、建物は鉄骨(一部鉄骨鉄筋)造りで地上11階、地下1階建て。延べ床面積は約4万平方m。現在は旧ビルの解体を終え、地中障害物撤去や杭打設などの作業を進めており、物資ベースの進捗率は「10%未満」(同社)となっている。
 福岡玉屋跡地は米投資銀行のバブコック・アンド・ブラウンを事業主体として、アスク社が施設の企画、設計、運営を受託。当初は04年末の開業を予定していたが、昨年12月に事業主体が米不動産投資会社のケネディ・ウィルソン・ジャパンに変更になったことから、計画の変更を打ち出していた。
 アスク社は1973年12月創業、74年6月設立。資本金61億9,914万円。88年9月に株式を店頭公開。今年2月に開業した百貨店「小倉伊勢丹」(北九州市小倉北区)の企画・設計も手がけている。