NEWS

  • 地域

福岡市西区のデータセンターを1フロア増床  キューデンインフォコム   投資額は10億円強に


 九州電力グループでIT事業を展開する株式会社キューデンインフォコム(福岡市中央区渡辺通2丁目、津上賢治社長)は、今秋をめどに同市西区姪浜のデータセンター「Q,s iDC」を増床する。
 新たに1フロア1800平方mを主にサーバールームとして使用するもので、地元の自治体や企業からのアウトソーシング受託や首都圏の企業からバックアップセンターとしての利用が増加、現在の稼働率が約80%に達しているため、今後の大口受託などに備える目的。新たに無停電電源装置や空調システムなどを増設するため、投資額は「10億円強」(同社)になるという。今回の増床では、併せてグリーンITへの対応による環境負荷の低減や省電力化など、環境に配慮した取り組みも推進。グリーンITへの対応ではPUE(※)目標値を1・33とし、高効率なサーバーラック冷却・空調設備の採用で消費電力を現在より約25%削減できるという。同社は2000年9月設立、資本金4億8000万円、従業員数45人、09年3月期の売上高は25億6000万円、データセンター、ITコンサルティングを柱に事業展開している。
※Power Usage Effectiveness:データセンター全体の消費電力をIT機器の消費電力で割った値で、データセンターのエネルギー効率を示す指標。数値が1に近づくほど効率が良いとされる。