NEWS
福岡市に台湾貿易投資センターを開所 台湾・経済部
Tag:
週刊経済2025年4月30日発行号
チェコ・プラハに次ぎ2カ所目
台湾・経済部は4月21日、福岡市博多区に台湾貿易投資センターを開設した。チェコの首都・プラハに次ぎ、世界2拠点目。
経済部が進める台湾の製造業による海外投資と市場拡大を目指す政策「場外管内」の一環で設置したもので、台湾貿易センターが運営する。場所は同市博多区博多駅2丁目の福岡商工会議所7階にある台湾貿易センター福岡事務所を改称、台日間の相互投資や貿易促進、産業協力、技術交流などを支援する総合サービス窓口として機能する。スタッフは林志鴻所長以下5人。業務の拡大に伴い増員を計画しているが、現段階では未定。
同日、ホテルオークラ福岡で開かれた開所式には台湾側からは経済部の江文若政務部次長(副大臣に相当)、台湾貿易センターの黄志芳会長、日本側からは半導体戦略議員連盟名誉会長でTSMC(台湾積体電路製造)の熊本県誘致に尽力した自民党の甘利明元幹事長、福岡県の服部誠太郎知事、佐賀県の山口祥義知事、鹿児島県の塩田康一知事、福岡市の高島宗一郎市長、北九州市の竹内和久市長、熊本市の大西一史市長、九州経済連合会の倉富純男会長、九州商工会議所連合会の谷川浩道会長ら250人超が出席。
江次長は「対日間の相互投資などを支援する総合窓口として機能し、双方の産学官研をつなぎ、強靭なサプライチェーンの構築やグローバル競争力の向上、イノベーションが創出する未来を目指す。センターの設置を通じてさらなる互恵関係を構築していく」とあいさつ。黄会長は「経済部の関連部門の資源を統合し、台湾と日本の半導体サプライチェーン協力に貢献するとともに、AI、ロボット、ドローンなどの産業分野へと拡大・発展させていきたい」と意気込みを話した。そのほか、甘利元幹事長、服部知事、佐賀県の山口知事、鹿児島県の塩田知事、領事館に相当する台北駐福岡経済文化弁事務処の陳銘俊総領事が祝辞を述べた。その後、九経連の倉富会長の乾杯あいさつで懇談に入り、会場では名刺交換や参加者同士による記念撮影などが行われていた。