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研修センターをリニューアルオープン   月星化成   グループや業界の人材の育成と能力開発担う


 履物メーカーの月星化成株式会社(久留米市白山町、田中久義社長)は11月15日、研修センターをリニューアルオープンした。
 これは7月1日に設立した月星グループおよび業界の人材育成と能力開発のための専門部署「月星大学院」(多田絋学長)の研修センターで、同社の研修施設を増改築したもの。
 場所は久留米市立金丸小学校そば。センターの延べ床面積は約888?。宿泊設備は15部屋で最大で30人が収容できる。研修室は、第1研修室が90?、標準で30人、最大で60人収容、第2研修室が47?、標準で18人、最大で33人を収容できる。また、地域住民の利用も可能で、貸室料金は1日あたり第1研修室が1万4,000円(税込み・冷暖房費別)、第2研修室が8,000円(税込み・冷暖房費別)。
 7月に設置された同大学院では、従来から実施してきた社内研修に加え、関連企業の社員や靴流通・小売の店舗社員の人材育成支援、小売・量販店の店員を対象としたシューズコンサルタント養成、店舗レイアウト、靴作り体験など要望に応じたカリキュラムによる業界活性化支援などを手がけている。また、従来は各部署から派遣していた行政機関主催の講演会やイベントへの派遣講師の窓口を大学院に集約することで行政機関や消費者団体との連携を強化しているほか、外部官学研究機関との交流窓口の役割も果たしている。
 さらに、本社敷地内には、バイオメカニクスおよび、運動生理学に基づく靴の研究・開発のための実験センターであるシューズ科学研究所人間生活工学実験センターも設置している。

  英「H│─TEC」ブランドを06年1月から販売開始

 また、同社は05年7月に英国「HI─TEC」社とブランド・シューズのディストリビューション契約(インライン商品の購入・販売)およびライセンス契約(ライセンス商品の開発・販売)を締結し、06年1月から日本国内での販売を開始する。
 英「HI─TEC」社は、1974年に英国エセックスで創業、82年から「HI─TEC」ブランドのグローバル展開を開始し、現在、約100カ国で販売している。月星化成が今後、展開する商品構成は、軽登山、ハイキング、バイクなどの各アウトドアシーンに合わせ細分化された商品構成でライフスタイルを提案するメーン商品のアウトドア、「HI─TEC」社が創業時から展開しており、スカッシュ、バトミントンでは世界のトップブランドであるコート、ランニングからサッカーまで幅広く展開するアスレチック。販路は、全国のアウトドア専門店・スポーツ店・スニーカーショップなどで、当初は、メーン商品である「アウトドア」のみを全国百店舗でテスト販売し、06年秋以降に店舗拡大と他商品の拡大を図る。同ブランドの初年度(05年7月~06年6月)売上目標は2億円、2年度が7億円、3年度は10億円を計画している。
 同社では「日本国内でも、欧州のトータルアスレッチクブランドとして認められてきた信頼と実績、定評のあるモノ作りは、より優れた商品とイメージを好む国内市場で新規ユーザーの掘り起こし、ファン層の拡大など将来的な市場の拡大が見込めるブランド」と話している。