NEWS

県内初の4年制音楽大学開学 学校法人高木学園


週刊経済2026年4月22日発行号

定員を上回る91人が入学

福岡国際医療福祉大学などを運営する学校法人高木学園(福岡市早良区百道浜、高木邦格理事長)は4月8日、福岡県内初の4年制音楽大学となる福岡国際音楽大学(太宰府市五条4丁目、澤和樹学長)を開学した。

4年制音楽大学の構想は、高木学園が経営再建を支援していた福岡女子短期大学が音楽科の学生募集を停止し、福岡県内から音楽専門の高等教育機関がなくなる事態を受けて始動した。また、県内には4年制の音楽大学がなかったことから、地域でも「福岡の4年制音楽大学設立を支援する会」(代表幹事・五島久福岡銀行頭取)が設立されるなど、地域からの要望もあったという。キャンパスは福岡女子短期大学で使われていた建物の一部を改装し、練習・レッスン室70室やミュージカル室、DTM(デスクトップミュージック)にも対応するメディアスタジオなどを設けた。学部は音楽学部音楽学科で、表現や創作、演奏技術などを磨く音楽表現専攻と、音楽を切り口に音響・テクノロジー・メディア・福祉・地域文化など幅広い分野を横断的に学ぶ音楽ビジネス専攻を設置。定員は80人で、初年度は定員を上回る91人が入学した。九州交響楽団と連携し、演奏・共演・実務を通じた実践的な教育に取り組むほか、ICT教育やグループと連携した音楽療法などを学ぶ環境を取り入れるなど、卒業後の多様な進路を想定している。客員教授にはシンガーソングライターのさだまさしさんが就任し、校歌の作詞・作曲も手掛けた。同日の開学式・入学式では、九州交響楽団の演奏に合わせて、新入生が校歌を斉唱した。

高木理事長は「本学には、国内最高峰の講師陣と環境が揃っている。自らの可能性を信じて、福岡の地から新しい音楽文化を切り拓いてほしい」とエールを送った。澤学長は「校歌にある『音楽は民の言語なり』、『音楽は平和の証なり』という言葉を胸に、今日からともに新たな歴史と伝統を築いていこう」と呼びかけた。長崎市出身のさださんは「太宰府という素晴らしい土地に4年制の音楽大学が生まれたことを、九州人の一人として誇らしく、嬉しく思う。ここからとてつもない音楽家が輩出されることを心から祈っている」とスピーチ。客員教授としては「歌作りに興味がある方には、その大変さと楽しさを経験してもらえる講義も行っていきたい」と意欲を語った。