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県が認可、来春から法人名を「岩本学園」に変更 杉森学園


週刊経済2025年10月15日発行号

校名は「福岡キャリアi高等学校」へ

私立杉森高等学校(柳川市奥州町、金丸敏雄校長)を運営する学校法人杉森学園(同、岩本初恵理事長)は来年4月、法人名を「岩本学園」に変更する。

杉森高校は来春から「福岡キャリアi(アイ)高等学校」への校名変更がすでに決まっており、同時に申請していた法人名は県の審査中だったが、9月1日付で認可が下りたもの。杉森学園は1895(明治28)年に創立。杉森高校には約500人の生徒が在籍し食物科、看護科、看護専攻科、福祉科、普通科(2コース)を有する。近年は少子化の影響で定員割れしているのに加え、2023年から老朽化した体育館が使用できなくなり、同じ建物に入る構内食堂も閉鎖状態という。こういった運営の立て直しを図るため学校側から要請を受けて24年12月に美容・健康食品などの通販事業を手掛ける㈱愛しとーと(那珂川市)の創業者・岩本CEOが同法人の理事長に就任。1年かけて体育館や食堂の使用再開を模索してきた。学園創立130周年を機に名称を一新して新たなスタートを切る。岩本理事長は「法人名変更は永続的に学園経営に携わる覚悟を示したもの。体育館は改修工事に着手するほか、食堂の無償化にも取り組んでいき、九州一円から幅広い受験生を受け入れていく。どこよりも生徒を愛する学校になる」と決意を示した。

なお、学園創設者の杉森シカ氏の教えを伝承すべく校歌、校訓、訓歌は引き継ぎ、従来の「普通科医療総合コース」を「普通科普通コース(探求重視)」に改編する方針。