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百道浜の11階建て福岡山王病院開院  医療法人社団高邦会    総投資額約200億円、199床全個室


 県内および関東地区で医療・福祉系施設や教育機関を展開する国際医療福祉大学・高邦会グループ(福岡県大川市、高木邦格理事長)の医療法人社団高邦会(同)は、5月1日、総投資額約200億円をかけて福岡市早良区百道浜3丁目に建設していた「福岡山王病院」(金出英夫院長)を開院した。
 場所は、福岡市総合図書館北側で、同グループの学校法人高木学園が運営する福岡国際医療福祉学院の東隣り。建物は、鉄筋コンクリート免震構造の地下2階・地上11階建てで、延べ床面積は約3万7000平方m。駐車場は200台収容。地下1階は駐車場、放射線部、PETセンター、1階はエントランス・受付、外来など、2階は外来、3階はリハビリテーションセンター、手術室、ICU、4階は管理部門、5階にレストラン・プール、ジムなど、6階が人間ドック専用の「予防医学センター」、7階が分娩室など、8階から11階が病室となる。病床数は全室個室の199床。病室は、部屋の大きさや構造でS、A、B、C、Dの5タイプに分けられ、それぞれ1日あたりの差額室料は4万円、2万円、2万円、1万円、8000円。各部屋とも博多湾や市街地を一望できるほか、アメニティの充実を図り、「ホテルのような空間づくりに努めた」(同社担当者)という。内科、外科、産科など18診療科のほか、「糖尿病・内分泌センター」、「ハートリズムセンター」、「消化器センター」、「脳・神経機能センター」、「放射線センター」の5センターを設けた。9つある手術室のうち4室は内視鏡対応型となっているほか、多くの高度医療機器を導入した。また、陣痛から分娩、回復をひとつの部屋で行うLDR室(2室)、1400平方mのリハビリテーションスペース、180人収容可能な「福岡山王ホール」なども備えている。約130席あるレストランは一般人も利用可能。スタッフは医師約60人、看護師約150人を含む合計約400人。
 同グループは、1910年に大川市に開院した高木眼科医院を端緒とし、医療法人社団高邦会、社会福祉法人高邦福祉会、学校法人高木学園、学校法人国際医療福祉大学、社会福祉法人邦友会、医療法人財団順和会などで構成。山王病院(東京都)、高木病院(大川市)、国際医療福祉大学、専門学校柳川リハビリテーション学院など、関東地区と福岡県で医療機関、医療福祉施設、教育施設を多数展開している。グループ全体の従業員数は約6500人、学生数は約6000人。