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病理画像診断支援ソフトα版リリース メドメイン


正式は来年10月めど

医療ソフトウェアやクラウドサービスのメドメイン㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、飯塚統社長)は10月31日、病理画像診断支援ソフトα版をリリースする。
ソフト名は「PidPort(ピッドポート)」。来年10月の正式リリースに向けて、有効性の確認とユーザーからのフィードバックが目的。リリース時点でのα版では、対応疾患・機能は限定的で、現場でのニーズが高いと考えられる、胃と大腸の生体検査を中心に開発している。得たフィードバックをもとに随時アップデートしていく予定。ディープラーニングと独自の画像処理技術で迅速に高精度な病理診断システムの構築を目指す。開発はスーパーコンピューターを用いたAIへの高速学習を取り入れ、1年以内に日本をはじめ世界各国の医療機関への導入を図る。使用方法は、同ソフトに病理画像をアップロードし、診断項目をチェックし解析する。その解析結果を使用した医師が確認し、最終的に診断していく。ユーザーがアップロードした画像はWebサーバー上でAIの解析を受け、その結果をユーザーに送信。解析後の一部の画像は、スーパーコンピューターに行き、追加学習に活用される。これに伴いAIの診断精度の持続的な向上が可能という。国内外の提携先医療機関と共同で運用していくが、その提携先医療機関は随時募集中。

2018年10月23日発行