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生産管理受託の解約などで減収減益  ピエトロ    食品事業は11・3%の増収


 ドレッシングなど食品の製造・販売やレストラン事業を展開する株式会社ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、村田邦彦社長)の2013年3月期第2四半期(中間期)連結決算は、売上高が前年同期比13・3%減の49億4000万円、営業利益が34・7%減の3億円、経常利益が37・9%減の2億9000万円で減収減益となった。四半期純利益は、40・3%減の1億3500万円だった。
 売上高は、食品事業におけるドレッシング商品の売り上げが好調に推移したものの、生産管理の受託事業解約などが影響し、3年ぶりの減収。利益面では、売上総利益が食品事業の寄与で4年連続の増益となったが、アンテナショップの新設やテレビCMの放映など、ブランド訴求のため積極的な情報発信に伴い販管費が増加し、営業利益、経常利益、四半期純利益いずれも減益となった。
 セグメント別に見ると、食品事業は健康志向の高まりから、コレステロール0(ゼロ)の主力ドレッシング(オレンジキャップ、グリーン)やオリーブオイルを使用した新シリーズのドレッシングの売り上げが伸長。特に、6月に発売したドレッシング「塩麹オリーブオイル」は、引き続き好調をキープ。売上高は11・3%増の30億8600万円、事業別の営業利益は、原価率の上昇を増収効果で吸収し、5・2%増の10億3100万円となった。
 通信販売事業は、プレミアム商品「ピエトロファーマーズシリーズ」の新商品を投入し品揃えの充実を図る一方、広告を控えるなど効率的な販促活動を展開したが、健康サポート関連商品の競争激化や仕入商品の原価率アップ。売上高が6・9%減の3億1400万円、セグメント損失が200万円(前年同期は1300万円のセグメント利益)となった。
 レストラン事業は、フェアメニューの提供や、新シリーズのラインナップなど、パスタ専門店としてのメニューを強化。食品事業との連動キャンペーンや福岡地区での特典付き会員サービス「ピエトロクラブ」の販促などを通して、集客力の向上を図った。しかし、売上高は、直営5店舗閉店の影響などで、7・4%減の14億6400万円。セグメント利益は、販管費の削減など収益改善を図り、3500万円となった。
通期では、売上高が2・1%増の113億円、営業利益が3・0%増の4億6000万円、経常利益が0・8%増、当期純利益が10・6%増の1億8000万円という従来予想を変更していない。