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熊本県菊池市に物流施設を開発 JR九州


週刊経済2025年7月2日発行号

2027年春の完成予定

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)は、熊本県菊池市旭志伊坂字西大笹に新たな物流施設を開発する。完成は2027年春予定。

これは積極的な投資を通じて物流不動産事業のさらなる成長と拡大を図る一環で、熊本県内では初の物流不動産開発事業。同物流施設の開発用地は国道325号に接道し、九州自動車道・熊本ICから北へ約16㎞、植木ICから東へ約15㎞に位置。また、半導体関連産業が集積するセミコンテクノパークから北へ約7㎞に位置しており、今後も物流拠点として成長が期待されるエリア。敷地面積は1万6476㎡。建物は鉄骨造2階建て(ボックス型)で、延べ床面積は1万6815㎡を予定。

同社ではコロナ禍において、それまで成長をけん引してきた駅ビルをはじめとする鉄道関連の不動産事業も大きな打撃を受けたことから、「人流に頼らない新たな領域への挑戦」として、2021年に物流不動産事業に新規参入。これまでに、初の物流不動産開発事業として今年7月開業予定の「LOGI STATION 福岡小郡」など福岡県内で2件の開発に着手、4件の物流不動産を取得している。また、今年1月には三菱地所㈱や㈱住友倉庫と共同で埼玉県三郷市に大型物流施設の開発に着手するなど、同事業で九州から首都圏や関西圏への進出・拡大を展望している。