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焼肉ロイヤルホストなどへの業態転換を加速   ロイヤル九州   来年6月までに8店舗で実施


 九州、山口地区でレストラン事業を展開するロイヤル九州株式会社(福岡市博多区那珂3丁目、佐々木徳久社長)は今後、主力店である既存のロイヤルホストの業態転換を進め、新たな収益基盤確立に乗り出す。
 多様化する顧客ニーズ、および外食業界を取り巻く外部環境の変化に対応していくもので、今年7月1日の持株会社制移行に伴う分社独立により、九州、山口エリアの店舗を担当することとなった同社の新たな地域戦略として進めていく。
 現在基本線として進めているのが洋食と焼肉食べ放題を提供する「焼肉ロイヤルホスト」への業態転換で、九州では7月の新体制以降、福岡県内の春日店、香椎店、住吉店の既存3店舗に続き、粕屋店(7月15日開業)、原店(9月9日同)、さらに10月中旬には小倉東インター店も同業態に転換。今後はベーカリー部門を強化した店舗や和食レストランへの業態転換も含め、主にロードサイド店を対象に積極的な見直しを遂行。来年6月までに九州・山口地区の8店舗で実施する。
 佐々木社長は「利便性だけでなく目的を持って来店してもらえる店づくりが大事。地域性を生かした店舗展開を図り、多様化するニーズに応えていきたい」と話している。
 
 10月2日に和食レストランの福岡1号店が開業

 また同社は10月2日、3,100万円を投じ福岡市博多区博多駅中央街の旧ロイヤルホスト博多筑紫口店跡に、新業態となる和食レストランの福岡1号店を開業した。
 グループ内唯一の和食店として近年展開を進めているもので、福岡は東京(2店舗)、鹿児島、名古屋に続く5店舗目の出店。初年度は1億9,200万円の売上高を見込んでいる。
 店名は「博多いねや」。店舗面積は約290平方m。席数は個室、テーブル席、座敷などを合わせて82席。ご飯、豆腐、味噌汁、漬物という和食の基本を抑えた本物志向の食事の提供に加え、より地域に根ざした店舗を目指すため、統一屋号だった「いねや」に唯一地域名である「博多」を付けるなど、玄界で捕れた鮮魚や現地調達した鮮度の高い食材を生かしたメニュー構成で差別化を図った。客単価は朝が800円、昼が1,200円、夜が3,800円となっている。
 同社では「九州の本店という位置付けでご当地素材をふんだんに生かしたメニューで、いつでも真の『博多』を満喫できるサービスを提供したい」と話している。
 今後は既存のロイヤルホストの業態転換店として、来期中に長崎、佐賀、熊本、宮崎県内で1店舗ずつの出店を予定している。
 同社は旧ロイヤル株式会社の持株会社制移行に伴う分社独立により、持株会社ロイヤルホールディングス株式会社(同所、今井明夫社長)100%出資の地域子会社として、2005年7月に設立。資本金は1億円、現在九州・山口地区でロイヤルホストや専門店を含め約60店舗を管轄する。