NEWS

温室ガス排出量算定するクラウドサービスを提供 アークエルテクノロジーズ


週刊経済2023年6月20日発行号

エネルギー業界向け

カーボンニュートラル関連のデジタルサービスを提供するアークエルテクノロジーズ㈱(福岡市中央区大名2丁目、宮脇良二社長)は5月8日、温室効果ガス排出量を算定・可視化するクラウドサービスの提供を開始した。
エネルギー業界向け製品で、名称は「AAKEL eCarbon forEnergy(アークエル イーカーボン フォーエナジー)」。業界ごとで削減貢献量の算定方法が異なりツール化されていないことが課題だったため、経済産業省の「温室効果ガス削減貢献定量化ガイドライン」に基づいた削減貢献量の算定機能を、大手都市ガス会社と共同で開発した。
パソコンで削減貢献量の算定や拠点ごとの目標設定などを一括管理することができる。主な機能として、重油から天然ガスへの燃料転換や機器の高効率化などによる削減貢献量を可視化する算定機能、拠点やセグメント別の集計機能、拠点ごとの原単位での目標設定や進捗管理機能を装備。これらの機能で顧客の業務工数が最大70%削減される。同社は「今後は、ガス会社とのアライアンスをさらに推進すると同時に、共同実証を進めている運輸業界、小売業界に特化したソリューション提供を予定している」と話している。
同社は2018年8月設立。従業員40人。今年3月には、電気自動車の最適充電と運行管理を一括自動化する「AAKEL eFleet(イーフリート)」の提供を開始している。