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清涼飲料を初出荷、03年は計7万キロリットル予定 サントリー九州熊本工場 九州限定記念缶も発売


 サントリー九州熊本工場(場所は熊本県上益城郡嘉島町北甘木、松元信也工場長)は、五月十四日に清涼飲料を初出荷する。また、五月二十日には同工場での清涼飲料生産の本格稼働を記念し、缶コーヒー「BO SS」など九製品で九州地区限定の「九州熊本工場竣工記念缶」を発売する。
 四月十七日から「ウーロン茶」とスポーツ飲料「DAKARA」をはじめ、「BOSS」や、炭酸飲料の「PEPSI」および「C・C・レモン」、オレンジジュース「なっちゃん」、ミネラル水「サントリー天然水(阿蘇)」の全七タイトルの生産を本稼働している。〇三年の生産量は合計七万キロリットル(約七百万ケース)を見込んでいる。
 また、「九州熊本工場竣工記念缶」の発売は、同工場竣工の広報活動の一環。「BOSS」は「深煎り」、「ネオセブン」、「モカブレンド」、「ブラック」、「カフェオレ」、「赤道ブレンド」の六種類で、いずれも百七十グラム缶(九十六円・税別)。このほか「DAKARA」、「ペプシツイスト」、「C・C・レモン」は二百八十ミリリットル缶(九十六円・税別)で販売する。全商品とも缶に「九州熊本工場竣工」の文字がデザインされる。販売期間は約六カ月の予定。

 ビール・発泡酒の製造開始、03年は計3万キロリットル予定

 また同工場では、五月十五日にビール・発泡酒の製造を開始、同日ビール初仕込み式と清涼飲料の初出荷式を開催する。
 同工場では、ビールが「モルツ」、発泡酒は「炭濾過〈純生〉」と「SUPER〈マグナム・ドライ〉」の合計三種類を製造する。初出荷は六月中旬を予定している。〇三年の生産は、ビール・発泡酒合計で三万キロリットル(大ビン換算二十本を一ケースとしてで約二百万ケース)を予定している。ビール・発泡酒、清涼飲料共に、製品の出荷エリアは九州全域と沖縄および中国地方の一部。ビール初仕込み式と清涼飲料水の初出荷式は五月十四日の午前十時三十分から。
 同工場は、敷地面積約四十万平方メートル、建築面積五万一千六百二十四平方メートル、延床面積五万七千八百十平方メートル。〇二年一月に着工しており、今年一月から生産設備の搬入・設置を開始し、試運転を重ねていた。引き続き製造工程の案内施設や敷地内の緑地整備などを進め、全工事の竣工は七月十一日、工場見学開始は七月二十二日を予定している。

2003.05.13 発行 週刊経済より