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添田町、北海道の学校跡地をせんべい工場に  山口油屋福太郎    2工場開設で生産能力5倍の60億円に


 外食資材卸、辛子明太子メーカーの株式会社山口油屋福太郎(福岡市南区五十川1丁目、山口毅社長)は、2014年6月までに添田町の旧福岡県立田川商業高校跡地と北海道小清水町の小学校跡地に、明太子せんべいの製造工場を開設する。
 明太子せんべい「めんべい」の売り上げ拡大に伴い生産能力の増強を図るとともに、少子高齢化や過疎化が進む山間部における雇用創出に貢献するもの。2工場を新設することで、現在めんべいを生産する英彦山工場(添田町)の年間生産量12億円(金額ベース)の5倍となる60億円の生産体制を確立する。
 添田町・旧田川商業高校跡地に建設する工場は「英彦山第2工場」とし、総事業費8億円を投じて校舎を改装。14年6月の稼働を予定している。添田町が所有する田川商業高校跡地の敷地面積4万2000平方mのうち2万4000平方mと、建物を同社が買い取る予定。
 北海道小清水町の工場は今年7月に稼働する予定。また同町で廃校となった他の小学校も、すでに購入しており将来的に3拠点を含む山間部で100人を雇用していく見込み。山口社長は「旧校舎を工場に改装することで初期投資を抑えることができるとともに、少子高齢化に悩む地域への貢献にもなる。地域活性化モデルとなるよう力を注ぐ」と話している。
 同社は1909年3月創業、55年1月設立。資本金は1000万円。出先は飲食ビル「天神テルラ」、直営店7店、和食店、温浴施設2店舗。山口社長は福岡市早良区出身、36年2月23日生まれの77歳、趣味は8ミリカメラ。