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消費電力と生産コスト低減するLED式車輌用信号灯器  信号電材    電力、コストともに従来品比2割減


 交通信号灯器、信号柱製造の信号電材株式会社(大牟田市新港町、糸永康平社長)はこのほど、消費電力と生産コストの削減を実現したLED式車輌用信号灯器を発売した。昨年9月から量産し、13年度中に全都道府県への導入を目指す。
 従来品はLEDの球数を192個使用していたが、108個に減らし、消費電力、コストともに従来品の2割減を実現した。LEDから発光される上方へ向かう光を効率よく前面に集光する「集光用インナーレンズ」と、LEDの個数を減らしたことで、点灯時のばらつき感を無くすため「拡散用フロントレンズ」を採用した。また、朝日や西日が直射した際に、各レンズの反射光(白光り)を防止する独自の技術で視認性を確保した。本製品は互換性があるため、現在設置されている他社の信号灯器の筐体(きょうたい)に取り付けることもできる。興梠政広技術部開発主査は「朝日や西日が直射した際、レンズが点灯しているかの視認がしやすいように独自の技術を応用した。省エネ効果もあるので、今後の普及に期待している」と話している。