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海底トンネル中央部の据え付け作業を本格化  国交省北九州港湾・空港事務所    新若戸道路工事


 国交省北九州港湾・空港整備事務所(北九州市門司区、白石哲也所長)は、5月21日、同市若松区と戸畑区の洞海湾海底で実施している新若戸道路沈埋(ちんまい)トンネル(全長577メートル)工事のうち、トンネル中央部に位置する3号ブロック(函)の据え付け作業を本格化させた。
 3号ブロックは、鋼材とコンクリートで作られ、内部には片側2車線・設計速度60キロの自動車専用道路が整備される立体構造で、全長79メートル、幅28メートル、高さ8・4メートル。海上に浮遊したブロック上部には、中央部にウインチタワーと、左右両側に艤装船が設置され、ブロック全体をワイヤーで固定しながら、海底に据え付けられた後、水圧を利用し、すでに若松側から据え付けられた既設函と接合される。工期は11月28日まで。
 若戸大橋北側に設置される新若戸道路(延長4・2キロ)は、ひびきコンテナターミナルの整備に伴い、響地区(若松区)から戸畑・小倉方面への臨港道路として計画され、若松区と戸畑区を横断する洞海湾海底では、2000(平成12)年4月から国の港湾整備事業として海底トンネル工事が進められている。海底トンネルは2010年代前半の完成を目指している。