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海外向け、メンテ事業不振で収益面が悪化  岡野バルブ製造    補助金活用で純利益は74%増益


 発電所向けバルブ製造の岡野バルブ製造株式会社(北九州市門司区中町、岡野正敏社長)の12年11月期第3四半期決算は、売上高は前年同期比12・0%減の61億9400万円、経常利益は同4・0%減の2億7200万円で減収減益だった。
 国内発電所向けの販売は火力発電所の新設などでおおむね好調だったが、海外向けは円高などの影響で受注環境が改善せず低調に推移。メンテナンス事業も大型案件の不足から大幅減収となり、全体業績の2けた減収につながった。さらに利益面では、メンテナンス事業の売り上げ不足やバブル事業の工場稼働率低下が響き、第3四半期のみの期間では営業損失を計上するなど収益性が悪化。上期の好調から一転し経常減益となった。四半期純利益は、原子力技術高度化などに伴う補助金6400万円を営業外収益に計上したことで、同74・3%増の1億2700万円となった。
 9月からの3カ月間も、海外向けを中心に厳しい状況が続くと見ており、通期の予想では売上高は前期比6・8%減の95億200万円、経常利益は同44・6%減の5億2000万円で減収減益を見込んでいる。