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水田除草用回転レーキが特許庁長官賞を受賞 オーレック


週刊経済2023年11月14日発行号

2023年度九州地方発明表彰で

乗用草刈機、自走式草刈機の㈱オーレック(八女市広川町、今村健二社長)が開発した水田除草機に搭載する除草機構「水田除草用回転レーキ」が、2023年度九州地方発明表彰で特許庁長官賞を受賞した。
同賞は公益社団法人発明協会(東京都)が主催、発明の奨励や産業財産権の普及啓発などを図り、科学技術の向上と地域振興を目的に大正10年に開始。北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の8地方に分け、該当団体の功績を称え顕彰する。特許庁長官賞ほか文部科学大臣賞、中小企業長官賞、経済産業局長賞、発明協会会長賞、発明奨励賞などがあり、受賞は企業価値向上につながるとして、毎年2~3月応募、4~9月審査、9~11月結果発表、10~11月表彰式を実施している。
水田除草機「WEED MAN(ウィードマン)」は2017年、同社初の水田用として発売。回転式レーキ(熊手、手把)と除草刃ローター(回転翼)装備で、条間のみならず従来では難しかった株間の除草を実現した製品。雑草と稲の根を張る深さの違いに着目して、同レーキは、稲の根は傷つけず雑草根のみを掻き取ることができる。特許番号は第7165001号。
11月2日に実施された表彰式で今村社長は「14年の歳月をかけて発売した商品。有機農業の発展に貢献する製品や発明を世に届け貢献していく」と話している。