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水産加工会社3社を取得 梅の花 食材調達の多様化とコスト削減
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創作和食店展開の 梅の花(久留米市天神町、梅野重俊社長)は10月3日、カキなどの水産加工を手掛ける丸平商店グループ3社の株式を取得し、子会社化する。
食材調達の多様化を進め安定供給を図るとともにメニュー開発を強化する。また、共同仕入れによる消耗品・資材の調達によるコスト削減や物流拠点・物流網の相互活用、各社の本社機能集約による効率化などを想定している。
取得したのは 丸平商店(山口市秋徳二島、三好龍儀社長)、ヤマグチ水産 (同、三好政子社長)、 グッドマークトレーディング(福岡市長浜2丁目、的場壽和社長)。3社は広島産カキの仕入れや、カキフライの製造加工、活〆車エビなど瀬戸内海で水揚げされる魚介類を仕入れ、加工し、多岐に販売している。さらに急速冷凍技術を活用した製造時間短縮のノウハウを持つ。各社の売り上げ規模は、丸平商店が18億6400万円(2016年3月期)、ヤマグチ水産が6億6900万円(16年6月期)。グッドマークトレーディングが23億5400万円(16年4月期)で合計48億8700万円規模となる。取得額は非公開。なお、これまで同グループが販売していた販路は維持する方向で検討を進めている。
連結子会社を地域別に会社分割
また、同社では10月1日、和食店「梅の花」などを展開する連結子会社 梅の花service(久留米市天神町、吉田訓社長)を会社分割し 梅の花サービス東日本(同、吉田訓社長)を新設、梅の花serviceを 梅の花サービス西日本(同、野田安秀社長)に社名変更する。
地域別に会社分割することで、これまで関東や関西、九州などの地域別で担当が受け持っていた店舗をより細かいエリア別に担当者を配置し、より行き届いた効率的な経営と指導を実現する考え。メニュー開発や教育などの部門は西日本が受け持つ計画。
梅の花は1990年2月設立。資本金41億2317万円。従業員639人。2015年9月期の売上高は294億1000万円。