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樹脂メッキ自動車部品生産事業に参入   室町ケミカル   11月10日に工場が稼動


 医薬品メーカーの室町ケミカル株式会社(大牟田市勝立町、村山哲郎社長)は、11月10日から自動車の樹脂めっき部品生産を開始し、自動車産業に本格的に参入する。
 同社は、これまで医薬品やプリント配線基板用のメッキ薬品の製造を手掛けてきたが、北部九州への自動車産業の集積を受け、新たな事業の柱として自動車部品生産事業の参入を計画。04年から樹脂メッキ製品の生産技術を持つ関東化成工業株式会社の技術支援を受け、約5億円かけ工場を増築、全自動表面処理装置を導入した。11月、準備が整ったことから主に樹脂メッキの自動車エンブレムやラジエーターグリルなどの外回り部品の製造を開始する。1、2年後には約40人の増員を予定。5年後、同事業で売上高20億円を見込む。
 村山社長は「自動車のメッキ部品の九州での生産はほとんど進んでいない。現地シェアを確保し、同事業で3年後には10億円、5年後には20億円の売上を目指す」と話している。
 同社は1917年創業、資本金は6000万円、従業員数は102人、06年5月期の売上高は11億3,000万円。
 村山社長は、福岡県福岡市出身、1953年4月18日生まれの53歳。福岡大学薬学部卒。趣味はスキー。