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核酸操作技術を開発する九大発ベンチャーに出資 QBキャピタル 投資案件は5件目
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九州の大学発ベンチャー企業を支援するQBキャピタル合同会社(福岡市早良区百道浜1丁目、坂本剛代表)は4月11日、株式会社東京大学エッジキャピタル(東京都文京区本郷、郷治友孝社長)、KISCO株式会社(大阪市中央区伏見町3丁目、岸本剛一社長)と共同で、特殊たんぱく質を利用した核酸操作技術の研究開発やライセンシング事業を行うエディットフォース株式会社(福岡市中央区天神1丁目、中村崇裕社長)に3億円出資したことを発表した。
エディットフォース株式会社を設立した中村社長は、九州大学農学研究院の准教授。特殊なたんぱく質・PPRたんぱく質は、同じプラットフォームでDNAとRNA、両方の核酸に対応できるもので、同社はこの性質を利用して、生殖細胞がもつあらゆる遺伝情報を操作できる技術を開発する。この技術は農業など新しい分野への浸透も見込まれており、今後もさまざまな分野での開拓が期待されている。資金はRNA制御に関する研究開発、および設備投資などに活用する。
QBキャピタルは2015年4月設立。出資者は株式会社西日本シティ銀行、株式会社産学連携機構九州など。有機EL材料を開発する株式会社Kyulux(福岡市西区九大新町、佐保井久理須代表取締役CEO)、株式会社先端医療技術(福岡市博多区下川端、松原正東社長)などに出資した実績がある。

