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柳川市の大和南―徳益間3・2キロが開通  有明海沿岸道路    大牟田―柳川間17キロが自動車専用道に


 佐賀県鹿島市と大牟田市とを結ぶ地域高規格道路・有明海沿岸道路(総延長55キロ)のうち、柳川市の大和南インターチェンジ(IC)―徳益間3・2キロが、9月9日午後3時に開通した。
 同区間はこれまで一般道路区間として供用、08年度から2車線の自動車専用道路として高架工事が進められてきた。これに伴い大牟田市の三池港ICから徳益ICまでの16・9キロが自動車専用道路として結ばれることとなり、沿線自治体の交流促進や三池港の物流機能強化、上海に拠点を置くLCC(格安航空会社)・春秋航空が乗り入れる佐賀空港へのアクセス向上が期待されている。また、徳益ICは九州自動車道みやま柳川ICに接続する国道443号・三橋瀬高バイパスとも結節し、柳川、大牟田両市への高速交通ネットワークが拡充することになった。
 同日午前10時から開かれた開通式には、地元選出の古賀誠衆院議員、野田国義衆院議員(民主・比例ブロック)、小川洋福岡県知事ら来賓を含む約150人が出席。主催者を代表しあいさつした九州地方整備局の吉崎収局長は「これまで一般道として供用した同区間が自動車専用道として供用することで、大牟田―柳川間16・9キロが自動車専用道路として開通した」と話した上で、「引き続き柳川から大川、佐賀にかけての事業化を着実に進めており、関係者の皆さんのご支援をお願いしたい」と事業化への意欲と支援を求めた。
 来賓の古賀誠衆院議員は「この道路はバイパスでも改良道路でもなく、沿線の高速交通ネットワークを支える重要な高規格道路として、一般財源ではなく、道路財源を活用したもの。決して無駄な道路ではない。皆さん、胸を張って利用してほしい」と積極的な利用を求めた。
 また、小川洋知事は「今回の開通を地域の皆さんとともに分かち合いたい。関係者の皆さんに改めて感謝する。有明海沿岸道路は沿岸の地域だけではなく、佐賀、熊本を最短で結ぶ高規格道路。県は九州道とアクセスする国道443号三橋瀬高バイパス、三池港の整備に全力で取り組んでおり、県南地域の発展に大きな弾みとしていきたい。また、先の北部九州集中豪雨では幹線道路の重要性を実感した。災害復旧、復興に全力を上げて取り組む」と県南地域の振興や北部九州集中豪雨災害地域の復旧・復興に全力で取り組むことを強調した。そのほか、来賓として松本國寛県議会議長の代理で十中大雅県議会県土整備委員長、柳川市の金子健次市長、柳川商工会議所の立花寛茂会頭がそれぞれ祝辞を述べた。