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林業用ハーベスターを発売 松本システムエンジニアリング


国際特許を申請

粕屋郡篠栗町和田の産業用各種機械機器メーカー・松本システムエンジニアリング㈱(松本良三社長)は11月19日、林業用ハーベスターを発売した。
林業機械の最高峰といわれるハーベスターは、伐採から枝払い、玉切りの各作業と集積作業を一貫処理できる。枝払いでローラー式とストローク式に分かれるが、同機はこれを一体化して枝の長さで自動的に切り替わる世界初の仕組みで、海外特許を申請。名称は「ローラーストロークハーベスタ・トリケラ」で、価格は1380万円(税別)。同社では2016年秋に試作機を開発し、量産化に取り組んでいた。18年10月には40日間の耐久テストを終え、発売と同時に11月に東京都で開催された「森林・林業・環境機械展示実演会」に出展した。
松本社長は「製品化に丸2年かかったが、実演会で受注が決まるなど思った以上の反響だった。人手不足に悩む林業界だが、危険が伴う作業を機械化、省力化することで儲かる仕組みづくりに役立つように今後も製品開発に取り組みたい」と話している。
同社は1998年2月の設立で、資本金は2400万円。2017年9月期の売上高は21億5530万円で、経常利益は2億8360万円。従業員は24人。全自動包装機と建機アタッチメントを主力に展開しているが、近年では林業用機械でも実績を上げている。

2018年12月26日発行