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東洋水産がアイランドシティに進出へ  福岡市    冷凍冷蔵倉庫を建設


 福岡市は、アイランドシティ(人工島)みなとづくりエリア「4ha区画」のうち約1万8900平方mの分譲予定者を総合食品メーカーの東洋水産株式会社(東京都港区、小畑一雄社長)に決定した。12月上旬までに土地売買契約(仮契約)を結び、福岡市議会での土地処分議案の議決後、来年3月までに土地引き渡しをする。
 場所は同市東区みなと香椎2丁目の1区画で、分譲申込面積は1万8904平方m、分譲予定価格は18億1478万円(分譲単価9万6000円/平方m)。冷凍冷蔵倉庫用地として購入し、4階建て延床面積3万6500平方mの施設を建設。2016年2月の操業開始を予定している。2012年度の立地交付金制度大幅拡充(※)以降、みなとづくりエリアでの分譲決定は4件目で、同エリア内の分譲可能面積に対する土地分譲の進捗率は92%となった。
 東洋水産は1953(昭和28)年に「横須賀水産株式会社」として設立。資本金189億6900万円(2013年3月期)。即席めんやチルド食品などの加工食品事業や水産食品事業、冷蔵倉庫事業などを手がける総合食品メーカーで、連結売上高は3445億円2700万円(同)。
 ※2015年度までの4年間に限り土地取得額の30%および建物等取得額の10%(最大30億円)を交付する。対象は物流関連事業者(港湾運送業、道路運送業、倉庫業、通関業など)や物流関連事業者に施設を提供する不動産関連事業者。また、立地交付金は、公募区画において、新たに土地や建物を取得して物流事業を実施する企業や施設を提供する事業者が対象。土地取得額の30%および建物等取得額の10%として算出し、操業開始から10年以上の事業の継続や事業期間中に常用雇用者を雇用するなど一定の条件が必要。