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東区和白丘に陽電子放射断層撮影装置画像診断施設 福岡和白病院 総工費は約9億円


 福岡和白病院(福岡市東区和白丘二丁目、蒲池真澄会長)は四月一日付で、陽電子放射断層撮影装置(PET)画像診断施設を東区和白丘二丁目に開設した。
 場所は現病院の西側の新病院用に取得した土地の一部で敷地面積九百九百平方メートル、延べ床面積二千七百七十二平方メートル、三階建て。スタッフ数は医師三人、放射線技師三人、薬剤師三人、看護士三人、事務スタッフ七人を予定。当面、PET診断機器は一台で対応するが、今秋にもPETとCTの複合機の導入を計画している。名称は「福岡和白PET画像診断クリニック」。総工費は約九億円。撮影は約十分で済み、月千人の検査処理能力を持つという。一階はPET診断施設で待合室、診察室、安静室、薬剤調合設備を備える。二階は講演などの多目的ルーム、三階は新病院の管理部門が入居。
 PETとは放射線を放出する微量の薬剤を患者に注射し、薬剤ががん細胞に集まる様子を体外から撮影することにより、病気の状態を診断する画像検査法の一つで微小のがんの早期発見が可能。特に乳がん、肺がん、大腸がん、すい臓がん、がんの骨転移などの早期発見に役立つという。
 同病院は一九八七年七月設立、二百六十九床。医療法人財団池友会グ ループに所属し、新行橋病院(二百四十六床)、新水巻病院(二百床)、小文字病院(百八十九床)、下関リハビリテーション病院(百六十五床)、香椎ヶ丘リハビリテーション病院(百十四床)などがある。
 蒲池会長は八女郡黒木町出身、一九四〇年四月十五日生まれの六十三歳、九州大学医学部卒、趣味はハイキング、ゴルフ、旅行(ニューヨーク)。

2004.2.24 発行 週刊経済より