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東京のソフトウェア会社を子会社化 ゼンリン


週刊経済2025年7月16日発行号

AI活用のインフラ管理を強化

住宅地図メーカーの㈱ゼンリン(北九州市戸畑区中原新町、竹川道郎社長)は7月1日付で、画像処理などを活用した道路点検ソフトウェア開発の㈱アーバンエックステクノロジーズ(東京都中央区京橋2丁目、前田紘弥社長)を子会社化した。

近年、道路(舗装、橋梁、トンネル等)、河川、下水道をはじめとする社会資本の老朽化が社会問題となる中、各自治体における土木職員数は減少傾向にあり、業務の効率化およびDX推進が急務となっている。アーバンエックステクノロジーズは、自治体・企業のインフラ管理者向けに、AIを活用した道路などの点検を効率化するサービスを展開しており、国土交通省の「点検支援技術性能カタログ」にも掲載されるなど、今後の採用拡大も見込まれている。 その中で、同社がゼンリングループの一員となることにより、インフラ管理を行う全国の自治体・企業の業務効率化に貢献するソリューションの提供を強力に推進。ゼンリンの保有する情報収集ノウハウや膨大なデータと、アーバンエックステクノロジーズの保有するAI技術を掛け合わせることでインフラ管理をはじめとした新たなソリューションサービスを開発し、社会課題の解決およびDXに貢献するとともに、収益拡大を目指していく。

アーバンエックステクノロジーズは2020年4月設立、資本金1億円。