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来年4月めどに「子どもの村日本支部」を設立  子どもの村福岡    世界133番目のNGO団体へ


 認定NPO法人「子どもの村福岡」(福岡市中央区今川2丁目、満留昭久理事長)は、来年4月をめどに世界最大規模の子供支援NPO団体「SOSキンダードルフ(子どもの村)」(国際本部:オーストリア)の日本支部として、NGO法人「SOS子どもの村JAPAN」を福岡市内に設立する。現在、同法人設立準備委員会を組織しており、実現すれば世界133番目の国際団体となる。
 同法人は昨年4月、親の病気や離婚、育児放棄などさまざまな社会問題を背景に、家庭的環境を失った子供たちの救済、社会的養護、自立支援を目的とした国内初の児童福祉支援施設「子どもの村福岡」を福岡市西区今津に開村。現在、坂本雅子村長ほか、育親4人、育親アシスタント3人、事務スタッフ1人の計9人体制で10人の乳幼児を受け入れている。その1年間の事業活動実績がSOSキンダードルフ国際本部に評価され協定を締結。今回の日本支部設立となった。
 また、今年3月の東日本大震災で東北3県の子ども約7百人が犠牲となり、千五百人以上が親と死別(うち両親を亡くした子どもが240人、厚生労働省調べ9月末現在)していることから、同11月、宮城県仙台市青葉区中央2丁目に「SOS子どもの村情報センター」を開設。現地の里親会を中心とした養育家庭を支援し、2014年6月の児童福祉支援施設「子どもの村東北(仮称)」設立に向けた支援業務を実施している。
 同法人では情報センターに常勤スタッフ1人を配置し、子ども支援専門プログラムの作成と人材育成、組織と支援・資金調達に至るノウハウを提供。「子どもの村東北(仮称)」が開村すれば、同福岡と東北は「SOS子どもの村JAPAN」の支援に基づき活動を実施することになる。
 同法人は06年7月に設立。支援会員数は1483個人、319企業・団体(11年10月現在)。