NEWS
来年4月に校名、法人名変更へ 杉森学園
Tag:
週刊経済2025年7月2日発行号
校名は「福岡キャリアi」
私立杉森高等学校(柳川市奥州町、金丸敏雄校長)を運営する学校法人杉森学園(同、岩本初恵理事長)は来年4月、校名を「福岡キャリアi(アイ)高等学校」に、法人名を「岩本学園」に変更するとしている。現在、県に届け出書類申請中。
同法人は1895(明治28)年に創立。約500人の生徒が在籍し食物科、看護科、看護専攻科、福祉科、普通科(2コース)を有している。1学年の定員は240人で、近年は少子化の影響で定員割れしているのに加え、2023年から老朽化した体育館が使用できなくなり、同じ建物に入る構内食堂も閉鎖状態という。こういった運営の立て直しを図るため学校側から要請を受けて24年12月に美容・健康食品などを手掛ける㈱愛しとーと(那珂川市)の創業者、岩本初恵CEOが同法人の理事長に就任。1年かけて体育館や食堂の使用再開を模索してきた。学園創立130周年を機に、名称を一新して新たなスタートを切る。
校名は、県内外への認知を図り慢性的な定員割れを解消するため「福岡」を入れ、専門高校としての伝統を継承するため「キャリア」を採用。「i」は、周囲に愛される学校を目指すというもの。また、法人名変更については永続的に学園経営に携わる覚悟を示すとした。校訓や校歌は継承する。6月18日、柳川市内で記者会見を開き、岩本理事長は「体育館は建て直しではなく改修工事の見通しがたった。また食堂は無償でランチが食べられるよう今後検討していきたい。今後の未来に必要な学科を備えているので、当校の魅力を発信し、生徒数を増やしていきたい」と決意を表した。

