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来年にも大規模リニューアルを予定 ホテルセントラーザ博多 競争力強化がねらい


 シティホテルのホテルセントラーザ博多(福岡市博多区博多駅中央街、西b光彦支配人)は、来年にも婚礼および宿泊施設の大規模なリニューアルを予定している。
 開業以来、ハード面の改装をしていないこともあり、地下二階のチャペルを地上階に移すなど宴会場、控室なども含めた婚礼関連施設の利便性を高め、より競争力をつけることがねらい。また婚礼施設だけでなく、客室やロビーなど宿泊施設の改装も予定するなど、全面的なリニューアルとなる見通し。着工時期や総工費などの詳細は未定だが、荒木潤一副総支配人は「来年以降になるだろう」としている。
 荒木副総支配人は「都会的なホテルのイメージを打ち出したいが、短絡的にトレンドを追うのではなく五~十年後までを考えたリニューアルにしたい」と話している。

 今期の婚礼件数見込みは20%減の250件

 また今期の婚礼件数は前年比二〇%減となる二百五十件を見込んでいる。
 昨年から福岡市近郊で開業が相次いでいるゲストハウスタイプの婚礼施設との競合激化により、前年の三百十件から二〇%減となる数字を予測している。荒木副総支配人は「数年前からブライダルフェアを月に二度実施するなど、ソフト面の充実は他社に先駆けてやってきたが、それだけでは差別化は図れなくなっている。立地的には恵まれているので、あとはリニューアルによってハード面の強化を図りたい」と話している。
 同ホテルは一九八五年の開業。運営会社の株式会社ホテルセントラーザ(千葉県浦安市、西b光彦社長)はダイエーが全額出資する子会社だったが今年四月、米金融大手であるゴールドマン・サックス・グループの全額出資子会社、ティー・エヌ開発有限会社(東京都渋谷区渋谷二丁目)が同社株式を買収、同グループの傘下に入っている。

2003.09.02 発行 週刊経済より