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本社工場で一部商品の製造再開 八洋食品


週刊経済2022年8月2日発行

市販用6アイテムと業務用の一部を

餃子など冷蔵・冷凍調理食品製造の八洋食品㈱(糟屋郡新宮町上府北4丁目、川添修三社長)は、4月16日に発生した火災のため全商品製造休止していた本社工場で6月下旬から一部商品の製造を再開した。
これは①工場内の電気系統確認・修理・調整②餃子の成型機から加熱・冷却・包装機器の清掃・消臭・安全稼働確認③工場内の水質・吸排気基準調査などの社内検証をクリアしたことから再開したもの。焼失損害エリアの1階具材調理室は使用できないため、グループ工場で具材を調理し、本社工場で成型・製品化して商品を出荷する。
再開したのは、6月下旬からの「博多発ラーメン屋さんの餃子」をはじめ、西日本の量販店向けのチルド商品6アイテム。他の商品の再開は準備が整い次第案内する。また、仮設の具材調理室を設け業務用商品も一部再開。稼働状況は17ラインのうち8ラインとなっている。同社では具材調理室の解体・室内機械の搬出を完了しているが、具材室内改良工事や調理室機器搬入などにかなりの時間を要すると予想しており、年内の完全復旧を目指している。
同社は1963年4月創業・設立。資本金8400万円。従業員280人。市販用チルド餃子の西日本トップメーカーで、外食産業など向けの業務用冷凍餃子製造も柱に成長。関連会社6社と八洋グループを形成する。