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春の勲章で旭日単光章を受章 トータルケア・システムの長社長
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週刊経済2025年6月25日発行号
皇居で式典に参加
紙おむつリサイクルを手掛けるトータルケア・システム㈱(福岡市博多区井相田1丁目)の長武志(ちょう・たけし)社長は、令和7年度春の勲章で旭日章単光章を受章した。
長社長は糟屋郡粕屋町出身。1945年4月1日生まれの80歳。福岡大学商学部卒。24歳から医療業界に従事し、90年に45歳で紙おむつ、福祉用品販売のケアルート・サービス㈱を設立した。事業活動を通じて紙おむつリサイクルの必要性を感じ、紙おむつの分解に成功し2001年トータルケア・システム㈱を設立。03年に国内初の紙おむつ専用リサイクル工場「ラブフォレスト大牟田」を建設した。燃焼による廃棄物処理では使用済みの紙おむつは多くの燃料を必要としダイオキシンによる大気汚染が懸念されるが、水分解しリサイクルすることにより環境保護に貢献。同時に紙おむつ利用者やその家族の負担を軽減することに尽力した。長社長が会長を務めるケアルート・サービス㈱は9月に設立35周年を迎え、社内で開催する記念行事で受章祝賀会を開く予定。現在紙おむつリサイクルの創業秘話を描いた漫画を作成中で近日中にホームページにアップするという。
長社長は「関係者の方々の協力のおかげ。紙おむつリサイクルへの社会的関心の高まりを実感でき嬉しい。今年80歳を迎えたが、今後自身がおむつの利用者側になれば、実際に体験する立場から意見できさらにサービスや紙おむつの品質向上に貢献していきたい」と今後の抱負を話した。

