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日の里団地再生事業でクラウドファンディング 東邦レオ


週刊経済2021年6月1日発行

宗像市との連携協定の一環

壁面などの都市緑化、空間プロデュースなどを手掛ける東邦レオ㈱(大阪市中央区上町、吉川稔社長)は5月17日から、西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)とともに、宗像市の日の里団地再生の取り組み支援を目的としたクラウドファンディングを開始した。
両社は昨年3月、同市で開発から50年が経過した日の里地区の再開発に向けて、市やUR都市機構、民間企業などと連携協定を締結。官民一体で団地再生プロジェクト「宗像・日の里モデル」に取り組んでおり、その一環として、このほどオープンした中核施設「ひのさと48」の壁面を使って、クライミングウォール施設を整備する。資金は、㈱ふくおかフィナンシャルグループ(以下FFG、同市、柴戸隆成社長)とiBankマーケティング㈱(以下iBank、同市、内田一博社長)の協力のもと、クラウドファンディングサイト「エンニチFUNDING」で募る。期間は6月30日までで、目標金額は施設整備や安全対策にかかる200万円。支援者へのリターンとして、「ひのさと48」内のブリュワリーで製造する地場産クラフトビール「さとのビール」や、施設内のワーキングスペースなどの利用権、クライミングウォール施設のスポンサーロゴなど、料金に応じた返礼品を設けている。
東邦レオの馬込賢太郎さんは「団地内にクライミングウォールを作ることは、地元小中学生から挙がったアイデア。クラウドファンディングで実現を目指すとともに、日の里のまちづくりに広く関心を持っていただき、新たなアイデアが集まるきっかけになれば」と話している。