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施錠・決済機能付き冷蔵庫を発売 タカハ機工


週刊経済2026年6月17日発行号

無人販売などの利用見込む

自動販売機や改札機などに使用される電子部品「ソレノイド」の製造・販売を手掛けるタカハ機工㈱(飯塚市有安、大久保千穂社長)は7月、新商品としてソレノイド電気錠を活用した施錠・決済機能付き冷蔵庫「スグスト」を発売する。

同社は2018年に、自社製品としてソレノイドを使った薄型電気錠を発売。既存のロッカーなどに後付けすることができ、外部システムとも連携させられる商品として販売していたが、システムまでワンストップで提供してほしいという声から、商品の在庫・販売管理、決済システムと一体で今回の新製品を開発した。まずは飲料や食品などの無人販売を想定し、電気錠と冷蔵庫・冷凍庫、決済システムをパッケージ化。購入者がスマートフォンで専用のQRコードを読み取り、WEBサービスに接続して商品を選択、決済すると、システムと連動した電気錠が作動して鍵が開き、商品を取ることができる仕組み。冷蔵庫は業務用冷蔵庫のレマコム社の製品を標準とし、システム開発は九州大学発スタートアップの㈱basiq(福岡市中央区天神、上木場千泰社長)が手掛けた。料金は冷蔵・冷凍庫の大きさや台数に応じて変動するが、初期費用は約40万円、保守・管理・システム利用料は月額9800円。7月から受注の一次受付を開始し、まずは300台の受注を想定している。

事業を担当する戦略開発部市場発掘グループの茶園千恵子課長は「コンセントとWi-Fi環境があれば、どこでもすぐに店舗(ストア)を運営できることから『スグスト』と名付けた。一般向けの販売だけでなく、オフィスの福利厚生の一環で社員向けに飲料や『置き食』を販売するなど、さまざまな用途に活用できる」と説明。大久保社長は「4月に東京の展示会で初公開したところ、高い関心が寄せられた。この商品をきっかけに、受注型の下請け企業からIoTソリューション企業への脱皮を図っていきたい」と話している。

同社は1979年12月設立。資本金は5千万円。従業員数は約80人。25年3月期の売上高は7億5600万円。